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2013年3月12日 (火)

大切なのは、リズム♪

 

みなさんこんにちは。

今日の福岡県は、とってもぽかぽかしていて、気持ちがいいです。

通勤路にあるモクレンが、ちょうど満開で、真っ白な花を咲かせています。

 

4月に始まった生活能力講座が、室内の講義を今日で修了し、

あとは、外出を残すのみとなりました。

30名でスタートした二期メンバーも、退院していき、最終的に14名に。

(いいこととはいえ、空席の目立つ講義室は、なんとなくさみしいです)

 

残ったメンバーも、退院にむけて頑張っています。

今日のラスト講義で、この1年の講座を終えての感想を発表しました。

 

「人の意見が聞けるようになり、自分のことにあてはめて勉強になった」

「講義でアルコールや薬物依存症の怖さを知ることができた」

「自分自身の考え方が、少しずつ変わってきたのがわかった。

 何かいやなことがあったときでも、頭を切り替えられるようになってきた」

「もともと短気なところがあったが、そこに意識を向けることで、

 一呼吸おいて考えられるようになったと思う」 (一部抜粋)

 

晴れやかで、かつ、しみじみとした空気が漂っていました。

 

 

さて、そんな生活能力講座。

前回の講義で、退院後の生活について、大切なことを学びました。

 

アルコール依存症は、退院してからが勝負です。

入院中は、当然ながら「お酒が身近にない生活」に守られていますが、

退院後は、すぐそばにお酒がある社会の中で、生活しないといけません。

 

禁酒はそこまで難しくはないのですが、断酒(自らお酒を断つ)は、難しい。

難しい断酒を、継続していくために、もっとも大切なことのひとつ。

それは”生活のリズムを保つ”ことです。

 

なんだ、そんなこと?と思う方も多いとは思いますが、

生活リズムを意識して生活をしている人は、案外少ないのではないでしょうか。

 

でも、たとえばお正月や盆休みなどで少し長いお休みをとったあと、

体がだるかったり、職場に行くのが億劫だったりすることはないですか?

そんなときは、休日、ずっとゴロゴロして過ごしてたり、逆に遊びすぎたり

平日とは違った生活を、長時間送っていたから、という場合が多いものです。

 

退院後、何度かスリップ(再飲酒をしてしまう)をしたことのある人の話を聞くと、

「生活リズムがくずれたことが失敗につながった」ということがよく聞かれます。

 

たとえば、退院後、急に焦って仕事をはじめ、無理をしているうちに、

イライラや疲れ、ストレスなどがたまり、再飲酒に。

反対に、家に閉じこもって、テレビを見て寝て、だらだらと過ごしているうちに

夜眠れなくなり、ぼーっとして物事を悪いほうに考えてしまい、再飲酒に。

 

上の例をみても分かる通り

頑張りすぎても、動かなすぎても、リズムが保てなくなってしまいます。

飲酒欲求が高まる主な要素は「不安」「ストレス」「さびしさ」「不眠」など。

生活リズムがくるうことで、これらの要素が大きくなり、飲酒欲求もふくらみます。

 

逆に言えば、入院中は個人差はあるものの、しだいに飲酒欲求は低下します。

治療や、物理的にお酒と離れることができるから、という要因もありますが、

規則正しい生活リズムにより、体が元気になり、精神的にも安定するから。

 

退院後も、まずは一日の生活リズムの基盤をつくることに意識をおいて

 夜はきちんと睡眠をとる(人間は昼行性。ホルモンバランスを整えるため)。

 きちんと食事をとる(空腹はイライラや飲酒欲求を高めるので)。

 じっとせず、体を動かす(適度な疲労は、質の良い眠りに必要)。

 家に閉じこもらず、外に出る(一人でいると時間が経つのが遅く感じる)。

 

そのうえで、一週間のうちに、この日は断酒会にいく。この日はのんびり過ごす。

など、メリハリをつけることで、週の生活リズムをつくることが、大切なのです。

 

春は季節の変わり目で、体調をくずしやすい季節。

なんとなく不調が続く、という人も

一度、生活リズムについて振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

 

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