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2013年4月

2013年4月30日 (火)

自慢の通勤路 ~春うらら~

 

みなさんこんにちは。ゴールデンウィークは、どうお過ごしでしょうか?

看護師の山口千津子さんから、桜に続き春のお便りパート2が届きました。

今回の"春"は、どんな花でしょうか。

 

*:..。o○☆○o。..:* 。o○o。.★.。o○o。.☆.。o○o。.★.o○o。

 

4月に入り、気温が高い日が続いていました。

山間の木々には色とりどりの新芽が吹き、私たちの目を楽しませてくれます。

 

ある晴天の土曜日。自宅裏山の山藤が開花。

 

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雑木に蔓(つる)をからませながらブドウの房のようにも見える山藤が

「この姿は素晴らしいだろう~!」と言っているようで

空の青さと気品高い紫色とのコントラストが、なんとも言えません。

しばらく見入ってしまいました。

 

翌日、当直勤務明けでした。曇り空で風がやや強い日です。

回生病院と八幡神社の間、県道75号線横の雑木林から垂れ下がった山藤が、

やわらかい朝日を浴びて輝いています。

 

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シャッターを切りましたが、色合いが物足りず、午後再び足を運びました。

 

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結婚式で花嫁が手にするブーケのようでしょう。

一瞬、心のときめきを覚えました。

 

マイカーで釣川までくると、赤間大橋横の公園の八重桜が満開です。

思わずシャッターを切りました。

 

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春うららの景色に目を奪われながらも自宅へ直進。

公園の数メーター上の崖から、山藤が木々に混ざって、伸びています。

 

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城山を背に伸びた姿は、前日の藤とは、色合いが違うように見えます。

崖にへばりつきながら撮った、自慢の写真の一枚です。

 

*:..。o○☆○o。..:* 。o○o。.★.。o○o。.☆.。o○o。.★.o○o。

 

お仕事の合間に、通勤路の四季をスクープした山口さんの”自慢の通勤路”

夏に始まり、秋、冬、春とつながり一区切りがつきました。

「また、何かおもしろい風景を発見したら、お便りしますね~」とのこと。

山口さん、ありがとうございました^^

 

 

 

2013年4月22日 (月)

ステージミーティング二期修了!

 

みなさんこんにちは。

今日は、ステージミーティング二期の修了日でした。

最後に行った内容は、宗像市民のほこり、宗像大社への参拝です。

 

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回生号(バス)にゆられ、快晴の下、宗像大社へ快走、気分爽快です^^

気持ちのいい外出日和、車窓からの景色ものどか。

 

宗像大社へ到着です。さっそく、恒例のおみくじをひきます。

 

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 (今回は、スタッフもあわせて9人中、なんと6人が大吉でした)

 

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 (境内では、つつじや藤など、そろそろ見ごろを迎えそうです)

 

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 (池の鯉に餌やり。にわかに活気だち、水面がカラフルに)

 

バッシャーン!!!

 

餌争奪戦でヒートアップした鯉が、思いっきり水を飛ばしてきて

まともに浴びたHさん、ズボンがびしょびしょになってしまいました^^;

 

「あー!やられたーッ><」

 

お気の毒ですが、かなり”オイシイ”感じで、思わずみんな爆笑。

あたたかい日でよかったです。

 

ひと笑いしたあとは、手水舎で手と口を清めた後、本堂に参拝しました。

(秦課長、お賽銭のかんぱ、ありがとうございました)

 

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 (メンバーはそれぞれ、何を祈ったのでしょうか)

 

さて、参拝後は病院に戻り、ステージミーティング修了式です。

 

当初は、自分が<準備期>であると感じるメンバーが多かったのですが、

その次のステージ<実行期>に入っている、あるいは移りつつある、

という自覚をもったメンバーの割合が増えた印象をもちました。

(<準備期><実行期>などの説明は、この記事を参照ください)

 

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 (松尾先生から、一人ひとりに修了証書が手渡されました)

 

修了式では、半年間ともに勉強した山田先生、松尾先生、秦看護課長から

一言ずつ、激励の言葉をもらったメンバー、晴れやかな顔で聞いていました。

 

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 (これまでステージミーティングだった時間を有効に使って、と山田先生)

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 (私たちスタッフにとっても、勉強になった時間でした、と秦看護課長)

 

なかでも、私が聞いていて特にうれしかったことは、

ステージミーティングの次期クラス、三期のメンバーをつのる際、

「参加の声かけに、とまどったり嫌がる人がいなかった(松尾先生談)」、

ということです。

 

ステージミーティングを開始した当初は、はじめての試みということもあり、

患者さんもメンバーになることに躊躇していた人が多かったそうですが

一期、二期と、地道に活動を行うことで”メンバー自身が成長し”

それが患者さんの間でよい口コミとなって伝わり、

新たなメンバーが安心して参加を決められた、ということの表れです。

 

ステージミーティングという活動が浸透してきた成果に、

この企画を立ち上げた山田先生も松尾先生も、感慨深そうでした。

 

学んだことを生かして、社会復帰後の生活を、よりよいものに。

あせらず、くさらず、着実に、自分のペースで前進していってほしいです。

 

半年間、おつかれさまでした^^

 

2013年4月16日 (火)

春のめぐみ パート2

 

みなさんこんにちは。

今日の福岡地方は高気圧に覆われ、最高気温27度と夏日になりました。

あたたかいを通り越して、汗ばむようなホッカホカ陽気です。

 

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グラウンドでは、3つの病棟対抗のグラウンドゴルフが開かれました。

その横を通り抜け、病院の敷地にある竹林に向かうのは、

シャベル片手にリヤカーをひいた一団です。

 

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 (うっそうとした竹林に到着・・・)

 

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おもむろに地面にシャベルを当てだす面々。

お目当ては、これです↓↓↓

 

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手と手の間に、わかるでしょうか?春の味覚の代表格 タケノコです。

こんなふうに、すこ~しだけ地面に顔を出しているものもあれば、

「ここにいるよ!」と自己主張をしている大きなものまで。

 

タケノコは、上の写真くらい小さいのを見つけるのは至難の業。

(名人は、土のもりあがり具合でタケノコのありかを見つけるとか)

 

私もチャレンジしましたが、なっかなか見つけることができず、、、

それでも、宝探しのようで、夢中になってしまいました^^

 

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 (こんなに大きなものから・・・・)

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 (こんなにミニミニサイズのものまで。小さくても同じ形^^)

 

患者さんたちは、タケノコ掘り経験があるのかとっても手際がよく

ささーっと斜面をおりていって、シャベルでタケノコをほる姿、

両手にタケノコを抱えて、ニコニコしながら斜面をのぼってくるさまは、

とっても頼もしく感じました。

 

みんなで夢中になって探して、あっという間に50個近いお宝をゲット。

(私も、最後の最後にひとつだけ、見つけることができました~)

 

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とれたタケノコは、ひとつひとつ丁寧に皮はぎ作業。

私も患者さんにレクチャーしてもらいながら、皮をはぎました。

 

野性味あふれる茶色の外皮も、なでると獣毛のようになめらかです。

写真をみてもわかるとおり、何層にも内皮が重なっているのですが

その皮に守られた中身は、象牙色でみずみずしく、しっとりしています。

 

帰り際、引率のY主任が、頑張ったごほうびに、

やわらかい赤ちゃんタケノコを切って、一口ずつ分けてくれました。

 

ほのかに香りがして、えぐみもなく、かむほどに甘みが感じられ

いま、この場でしか味わうことのできない贅沢に、得した気分^^

患者さんの「山の幸やね」との言葉に、まさしく、と思ったのでした。

 

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2013年4月15日 (月)

男の料理講座

 

みなさんこんにちは。

ステージミーティングでは、退院後の生活をよりよく送るために、

料理をやったことのない人でもできる”男の料理講座”を行っています。

 

テーマは「手早く、簡単に、安く、しかもおいしい!」こと。

前回はラーメンでした。

今日つくったのは、焼きそばパンです。

 

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 (焼きそばパンについて、熱く語る松尾先生)

 

なぜ、焼きそばパンなのかというと、松尾先生が学生だった頃に、

お金がなくて、よく作った”思い出の食べ物”だからだそうです。

 

材料は、乾麺タイプの焼きそば、パン、からしマヨネーズ。

さらに、青物がほしいね、という話になり、回生病院の畑から

ネギを調達(もちろん無料)。 しめて、一人あたり 62円 です!

 

さっそく調理開始。二人一組になって焼きそばを炒めます。

 

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 (香ばしいにおいが、部屋中にただよってきます・・・)

 

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 (できた焼きそばを、パンにはさんで・・・)

 

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 (からしマヨネーズと青ノリをトッピングして、できあがり♪)

 

調理は一組あたり10分もかからずにできるお手軽ぶりです。

でも、どうです?おいしそうでしょ~^^

 

できた焼きそばパンをテーブルに運ぶ時も、

自然と拍手がおき、つくったメンバーもほこらしげな笑顔。

 

簡単なメニューでも、ひと手間かけると格別なようで

「(回生産の)ネギと、からしマヨネーズがいい仕事をしてる」

「独身時代、パンばっかり食べてたけど、いままでで一番おいしいよ!」

「和気あいあいしながら食べると、また違った美味しさがある」

などなど、好評でした。

 

また、ネギやニンジンの葉はすぐに育つから、自家製にするといい、

パンは冷凍することで長持ちする、広告や新聞紙などをお皿代わりに

することで洗い物が減る、など、節約アイデアも飛び交い、

メンバーはみんな、いつものミーティングのときの真剣な表情と違って

とっても楽しそうなのが印象的でした。

 

協力して作ったり、会話をしながら食べたり、感想をいいあったり

食をとおすと、お互いの距離が自然と縮まり、笑顔もふえます。

食は、生きる上でも欠かせないことですが、コミュニケーションをとる上でも

大切なことなんだなぁと、私たちスタッフも、改めて実感しました。

 

退院間近な人もいます。

みんなでつくった焼きそばパン、ぜひ、レパートリーに加えてほしいです^^

 

さて、二期目のステージミーティングも、来週の外出で最後。

最後にふさわしい、晴々とした好天にめぐまれますように。

 

 

2013年4月10日 (水)

花だより ~春のめぐみ~

 

みなさんこんにちは。

ここ数日、寒の戻りで風の冷たい日が続いている九州地方。

日差しは暖かいのに、体にあたる風は、とってもシビアです><

 

そんな中でも、わが回生病院は春のめぐみであふれておりまして^^

 

つくし、わらび、たけのこ・・・。

いましか食べることのできない、おいしい山(里)の幸です。

今日は、病院の裏に広がる”くぬぎが丘”で、ワラビとりをしました。

 

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写真を見てもわかるとおり、なかなかの急勾配なのですが、

あっという間に丘の頂上付近まで攻略している患者さんたちも。

ま、待って・・・・。

 

野焼きのおかげで、見やすくはなっているものの

色が草地と同化しているワラビは、なかなか見つかりません。。

慌てずじーっと目を凝らしていると、3Dのように目に飛び込んでキター。

 

ワラビを探しつつ、おしゃべりしながら、ゆっくりゆっくりのぼります。

冷え切っていた体も、じわじわと温かくなってきました。

 

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丘の上まできて、ふりかえってみました。

頑張ってのぼってきた分、見渡す大自然に癒されます~^^

 

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 (どこにあったの!っていうくらいたくさん収穫してる人も!)

 

ワラビは給食課で、アクを抜き、お味噌汁にしてもらって食べます。

 

「ワラビ自体はそんなに好きじゃないけど、取り出すと夢中になる」

「ワラビはどげしても(どういう風にしても)おいしいから好き」

「自分でとるけん、余計においしく感じるね~」

収穫すること、食べること、いろんな楽しみがあるようです♪

 

 

2013年4月 9日 (火)

生活能力講座、三期スタート!

 

みなさんこんにちは。

 

参加型学習『生活能力講座』、早いもので三期目となりました。

私は古株?メンバーとして、今年も参加です!

 

一年単位の講座なので、途中でメンバーが増えることはあまりなく

その間退院する人もいて、先日修了した二期は、最終的に半数以上が退院、

うれしいことながら、最後のほうは、机の空きが目立っていました。

 

三期に入って2回目の今日は、ご覧のとおり。

 

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ほとんどの椅子がうまっている状態は、とっても活気があります。

 

でも、どこか緊張した面持ちの新メンバーのみなさん^^;

それもそうですよね~、新しいことを始めるときは緊張がつきものです!

(と、先輩めいたことを、心のなかで思ってみたり・・・)

 

「入院は、みなさんのライフステージの一段階にすぎません。

 こうして勉強をすることは、次のステップにすすむためです」

とは、ひきつづき、熱血講師である作業療法の松尾先生です。

 

アルコールや薬物依存症は、現代の医学では完治することはなく

長いスパンでの治療と、本人の意志・努力がかかせません。

 

が、なかには、再び社会生活を送ることへの恐怖や不安を感じたり、

退院すること自体が目的となっていて、それ以後の目標がなかったり、

退院そのものへの意欲を失ってしまっている人もいます。

 

生活能力講座は、そうした人たちが、前向きに退院後の生活を考えたり、

自立した社会生活を送れるように前準備をしてもらうための時間。

 

「依存症になってしまったから、”人生もう終わり”ではありません!

 依存症になったこと自体は、決して悪いことではなく、

 それによって社会生活に支障をきたしたり、他人に迷惑をかけたり、

 健康を害してしまうことが問題であるという認識をもつことが大切です」

 

「一年間、生活能力講座を続けることで、依存症の誤った認識を上書きし、

 気づきを得たり、生活のしづらさを軽減していきましょう」 

との言葉に、メンバーも真剣に耳を傾けていました。

 

講座を終えての感想として

「個人的には、いまは退院したくないと思っているが、

 勉強していくうちに、変わっていくかもしれないなぁと思っています」

「はじめてグループで話し合いしたので、あまり話せなかった」という意見があり

今後、そうした人たちの心境が、どうなっていくか、楽しみだと感じました。

 

今期も、メンバーの背中を追っていきます p(^^)q 

 

 

2013年4月 5日 (金)

すすめ、看護師へ!

 

今日は、立て続けの更新です!

当院の職員2名が看護学校に入学し、昨日、入学式がありました。

 

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写真は、入学式を終えたばかり、笑顔の江藤さん(右)と、津田さんです。

2人には、あらためて意気込みを聞いてみました。

 

江藤さん「成績トップをねらいます!」

津田さん「来年は、送辞を読めるくらい成績アップします!」

2人とも、とってもヤル気に満ちています^^

 

柔道部に所属している2人。柔道部責任者 原主任は、

「文武両道で、学校も柔道も仕事も、がんばってほしいです!」と親心。

 

ちなみに、そんな原主任は、プライベートでも一児のパパです。

昨年の入学式では、愛息子賢輔くんもかけつけていました。

 

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 (いまの賢輔くん。ご飯もたくさん食べて、元気にスクスク育っています^^)

 

勉強と仕事と柔道、3つをバランスよく成り立たせることは大変です。

 

でも、病院のサポートも受けながら、しっかり勉強して、

患者さんの気持ちのわかる、やさしくてりりしい看護師さんを目指して

がんばってほしいです!

 

 ファイト(^^)/

 

 

行け、フレッシュガール♪

 

みなさんこんにちは。

この春、回生病院に入職したニューフェイスを紹介します^^

 

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津田 舞花(西日本短期大学附属高等学校出身 柔道部)

 

津田さんは、中学校のころから看護師を目指していたそうです。

将来の夢は、子どもが好きなので、助産師の資格をとること。

「趣味は、トレーニング(体を動かすこと)」と、明るい笑顔で語ってくれました^^

 

4月1日に入職して数日が経ちましたが、いまの気持ちはどうですか?

「最初は、やっていけるかな、、、と不安だったのですが、

 患者さんとも打ち解けて、気が楽になりました。

 名前を患者さんに覚えてもらえたのがとっても嬉しかったです^^」

 

仕事も徐々に覚えているそうで、

「病棟の先輩方が、やさしく教えてくれるので分かりやすいです」とのこと。

 

そんな諸先輩の中でも、とりわけ気にかけてくれるのが、一昨年に入職した、

柔道部の先輩でもある江藤さんです(インタビューにも付き添っていました^^)

妹みたいな感覚ですね、と語る江藤さん。道理で、姉妹のように見えます。

 

患者さんの名前とか、覚えてきましたか?

「まだなかなか覚えきってませんが、早く覚えたいです!」

 

と、ここで、江藤さんから、アドバイスが入ります。

「名前を覚えるコツは、その人の特徴と名前を結びつけること。

 早く一致させないと、間違うと失礼だし、事故の元だしね★」

先輩らしいアドバイスに、「おー参考になります!」と津田さん。

 

では、最後に、回生病院での目標を教えてください。

「すべてにおいて、ナンバーワンになれるよう頑張ります!

 仕事も、柔道も、学校も、患者さんからの人気も(笑) めざせ、4冠です!!」

 

「うわ~、負けてらんない!(江藤さん)」

 

フレッシュなパワーと明るい笑顔で、がんばってくださいね♪

 

 

2013年4月 2日 (火)

飲酒運転とアルコール依存症

 

みなさんこんにちは。4月になりました。

新入学生のみなさん、新社会人のみなさん、

わくわくドキドキの門出ですね。いい出会いがありますように!

 

明るい話題も多い中、旧年度最後に起きたニュースについて、

お伝えしないといけません。

 

先日、アルコール依存症の治療を行っていた福岡市の職員が

飲酒運転して自損事故をおこし、逮捕されました。

 

福岡市は、昨年、職員の飲酒に絡む不祥事があいつぎ、

市長により「禁酒令」が発令されたことでも全国的に話題になり、

再発防止策も行われていたといいます。

 

そんな中での今回の事件、これだけ注目されていたにもかかわらず

なぜ防げなかったのか。

多くの人が疑問に感じることだと思います。

 

昨日、当院にも、NHK福岡放送局の方が取材に来られていました。

 

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NHKの記者からの

「今回、容疑者はアルコール依存症の治療を行っていました。

 にも関わらず、飲酒運転をしてしまった。どうして起きたのでしょうか」

との問いに、飯田信夫院長は 

 

「一番は、本人の自覚の問題だと思います。

 それと、(報道にある入院治療)期間が2か月というのが少なかったのかも。

 少なくとも、3か月は入院する必要があったかと。

 断酒をして、3か月以内に半分の人が再飲酒します。

 だから、通院とともに、断酒会に入ったり、家族や上司の協力も必要です」

 

また、アルコール依存症者が断酒中に、飲みたくなる状況についても

空腹や怒り、孤独、さびしさという心理的な要素と、

お金を持ったとき、冠婚葬祭などの席という状況的な要素があるので、

そういった状況を作らないようにする必要がある、ということも話しました。

 

再発防止のために、できることについては?という質問には、

「非常に難しい問題ではあるが、まわりのサポートがやはり重要で

 上司や家族が、まずは専門家や保健所、断酒会などに相談してほしい」

と答えました。

 

 

なぜ、この期に及んで、飲酒運転をしてしまうのか?

ふつうの感覚からしたら、理解しがたいことです。

 

そこに、アルコールが脳に及ぼす影響の怖さがあります。

大量に飲酒すると、「ふつうの感覚」でいられなくなるからです。

 

以下に、脳の断面図があります。

  

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飲酒すると、まず大脳の一番外側(オレンジ色)が麻痺してきます。

ここは、大脳新皮質といって、”理性”をつかさどる場所です。

すると、緑色の部分(大脳辺縁系)への抑制がゆるくなります。

この場所は、いわゆる”本能”や”感情”を管轄するところです。

 

いい気持ちになったり、他の人と打ち解けやすくなったり。

いわゆる ほろ酔い です。

 

もっと、多量に飲み続けると、どうなるでしょうか。

アルコールが、緑の部分に、より強く影響をするようになります。

 

気が大きくなって、自分がなんでもできるような気分になったり、

感情の起伏が激しくなったり、他者とトラブルを起こしたり、

ふつうの感覚であれば、よくないとわかっていることでも、

欲求のままに行動をしてしまうこともあります。

 

この状態が、飲酒運転をしてしまう危険が、もっとも高まります。

 

アルコール依存症になると、一度に多量のアルコールを摂取するので

脳に及ぼす影響が、より強く出ることになると考えられます。

 

また、一度依存症になると、一生、治ることはありません。

今回のように治療中であっても過信せず、”再飲酒した場合”を想定し

より踏み込んだ対策を講じる必要があるのです。

 

そのために重要なのが、まわり(家族や職場の上司など)のサポートです。

具体的な対策について、院長に聞きました。

 

「たとえば、家族や上司がアルコールチェッカーなどをつかって、

 車を運転する前に確認させ、もし基準を超えていたら車のカギを渡さないなど

 ときに厳しい対応をすることも必要でしょう」

 

そうしたサポートも難しいときは、やはり専門的な治療の必要があります。

断酒会という、心強い味方もあります。

 

今回の事件は、とても残念であり、憤りを感じる人も多いことでしょう。

ただひとつ救いは、その車で人を傷つけることがなかったこと。

 

逮捕された職員は、懲戒免職処分となるそうです。

しかしその当人の人生は、今後も続きます。 

あきらめずに治療を続け、依存症を克服されんことを願ってやみません。

 

あなたの身近に、飲酒運転を繰り返す人はいませんか?

アルコール依存症が疑わしくはありませんか?

 

保健所、専門病院、断酒会。受け皿は、いくらでも、あります。

悲しい事故を起こしてしまう前に、相談することから、始めましょう。

 

 

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