コラム

2013年8月30日 (金)

飲酒運転とアルコール依存症 2

 

みなさんこんにちは。

夜の寝苦しさから解放され、夏の終わりを予感するようになりました^^

その分、寒暖の差が出てきて、体調を崩しやすい時期でもあります。

喉を乾燥させないよう気を付けながら、ぐっすり休んで体を労わりましょう。

 

 

今年も、8月25日がやってきました。

何の日?と首をかしげた方、特に福岡県民は、ぜひとも思い出してほしい。

平成18年、海の中道大橋で、飲酒運転事故により、幼い命が奪われた日です。

 

あれから7年。官民一体となった取り組みも功を奏し、飲酒運転事故は減少。

昨年は事故件数が185件と、初めて200件を割り込みました。

今年も1月~7月までで昨年の同時期と比べて、さらに減少しています。

 

しかし、これだけ事故が起こるということは、飲酒運転自体、依然多いということ。

限りなくゼロに近づくために、今後も取り組んでいかなければならない課題です。

 

先日、KBCテレビのニュースで飲酒運転の特集がありました。

かつて、飲酒運転を常習していたAさんの現在と、当時を追うものでした。

 

 Photo

 (当院の飯田信夫院長も、取材を受けました)

 

Aさんは、34歳のときにアルコール依存症と診断され、

3度の入退院を繰り返し、飲酒運転で4回の免許取り消しを受けたそうです。

そして、25年前には、飲酒運転で人身事故を起こしました。

 

さいわい被害者の方は軽傷で済んだそうですが、

当時を振り返って、「自分勝手な考えしかなかった」と語っていました。

 

 Photo

 (当院でも、KBCの飲酒運転特集を録画し、みんなで見ました。

 真剣な表情で画面を見入る当院の患者さんたち)

 

飲酒運転の常習者の中には、アルコール依存症の疑いがある人が

相当数いるとされています。それを踏まえ、福岡県では、全国初の試みとして

飲酒運転で摘発された人にアルコール依存症の検診を促がし、

5年以内に再度飲酒運転で摘発されれば、検診を義務付ける条例があります。

 

アルコール依存症は病気です。診断されれば、治療を行う必要があります。

ですが、手術や薬のみで治るという質の病気ではありません。

(詳しくはコチラ→ アルコール依存症とは?

 

まずは依存症であることを認め、治そうという強い意志を持たねばならず、

さらに、その”意志だけでは、回復するのがとても難しい”のです。

抗いがたい飲酒欲求を克服するためには、周りの支えが必要になります。

病院、家族、そして、同じ悩みを分かち合える仲間の支えです。

 

断酒会は、同じ病気で苦しんだ、周りを苦しめた経験をもつ仲間が、

定期的に集い、経験談を話すことで支えあいながら、断酒をつづけています。

仲間がいるということは、とても心強いことです。

 

現在、Aさんは、地元の断酒会に所属、断酒して22年になるとのこと。

テレビの向こうで、こう綴っていました。

「つぐないは、お酒をやめ続けること。人のためになることをしたい」

 

酒におぼれていた過去があっても、こうして、回復している人もいます。

 

 

飲酒運転は犯罪です。

もしも、ダメだと分かっているのにやめられないという人がいたら、

アルコール依存症である可能性が疑われます。

 

病院で診察を受けることが、ハードルが高いと感じる人がいるなら

まずは断酒会に”相談してみる”という方法もあります。

最寄りの保健所、医療機関の相談窓口も活用できます。

もちろん、本人よりも、まずは家族の方が相談しても大丈夫です。

 

何の落ち度のない人を傷つけないために、その家族を悲しませないために。

そして、自分と、自分の大切な人が、苦しい思いをしないために。

現状を変える勇気を、もってください。

 

 

2013年4月 2日 (火)

飲酒運転とアルコール依存症

 

みなさんこんにちは。4月になりました。

新入学生のみなさん、新社会人のみなさん、

わくわくドキドキの門出ですね。いい出会いがありますように!

 

明るい話題も多い中、旧年度最後に起きたニュースについて、

お伝えしないといけません。

 

先日、アルコール依存症の治療を行っていた福岡市の職員が

飲酒運転して自損事故をおこし、逮捕されました。

 

福岡市は、昨年、職員の飲酒に絡む不祥事があいつぎ、

市長により「禁酒令」が発令されたことでも全国的に話題になり、

再発防止策も行われていたといいます。

 

そんな中での今回の事件、これだけ注目されていたにもかかわらず

なぜ防げなかったのか。

多くの人が疑問に感じることだと思います。

 

昨日、当院にも、NHK福岡放送局の方が取材に来られていました。

 

 Photo

 

NHKの記者からの

「今回、容疑者はアルコール依存症の治療を行っていました。

 にも関わらず、飲酒運転をしてしまった。どうして起きたのでしょうか」

との問いに、飯田信夫院長は 

 

「一番は、本人の自覚の問題だと思います。

 それと、(報道にある入院治療)期間が2か月というのが少なかったのかも。

 少なくとも、3か月は入院する必要があったかと。

 断酒をして、3か月以内に半分の人が再飲酒します。

 だから、通院とともに、断酒会に入ったり、家族や上司の協力も必要です」

 

また、アルコール依存症者が断酒中に、飲みたくなる状況についても

空腹や怒り、孤独、さびしさという心理的な要素と、

お金を持ったとき、冠婚葬祭などの席という状況的な要素があるので、

そういった状況を作らないようにする必要がある、ということも話しました。

 

再発防止のために、できることについては?という質問には、

「非常に難しい問題ではあるが、まわりのサポートがやはり重要で

 上司や家族が、まずは専門家や保健所、断酒会などに相談してほしい」

と答えました。

 

 

なぜ、この期に及んで、飲酒運転をしてしまうのか?

ふつうの感覚からしたら、理解しがたいことです。

 

そこに、アルコールが脳に及ぼす影響の怖さがあります。

大量に飲酒すると、「ふつうの感覚」でいられなくなるからです。

 

以下に、脳の断面図があります。

  

 Photo_3

 

飲酒すると、まず大脳の一番外側(オレンジ色)が麻痺してきます。

ここは、大脳新皮質といって、”理性”をつかさどる場所です。

すると、緑色の部分(大脳辺縁系)への抑制がゆるくなります。

この場所は、いわゆる”本能”や”感情”を管轄するところです。

 

いい気持ちになったり、他の人と打ち解けやすくなったり。

いわゆる ほろ酔い です。

 

もっと、多量に飲み続けると、どうなるでしょうか。

アルコールが、緑の部分に、より強く影響をするようになります。

 

気が大きくなって、自分がなんでもできるような気分になったり、

感情の起伏が激しくなったり、他者とトラブルを起こしたり、

ふつうの感覚であれば、よくないとわかっていることでも、

欲求のままに行動をしてしまうこともあります。

 

この状態が、飲酒運転をしてしまう危険が、もっとも高まります。

 

アルコール依存症になると、一度に多量のアルコールを摂取するので

脳に及ぼす影響が、より強く出ることになると考えられます。

 

また、一度依存症になると、一生、治ることはありません。

今回のように治療中であっても過信せず、”再飲酒した場合”を想定し

より踏み込んだ対策を講じる必要があるのです。

 

そのために重要なのが、まわり(家族や職場の上司など)のサポートです。

具体的な対策について、院長に聞きました。

 

「たとえば、家族や上司がアルコールチェッカーなどをつかって、

 車を運転する前に確認させ、もし基準を超えていたら車のカギを渡さないなど

 ときに厳しい対応をすることも必要でしょう」

 

そうしたサポートも難しいときは、やはり専門的な治療の必要があります。

断酒会という、心強い味方もあります。

 

今回の事件は、とても残念であり、憤りを感じる人も多いことでしょう。

ただひとつ救いは、その車で人を傷つけることがなかったこと。

 

逮捕された職員は、懲戒免職処分となるそうです。

しかしその当人の人生は、今後も続きます。 

あきらめずに治療を続け、依存症を克服されんことを願ってやみません。

 

あなたの身近に、飲酒運転を繰り返す人はいませんか?

アルコール依存症が疑わしくはありませんか?

 

保健所、専門病院、断酒会。受け皿は、いくらでも、あります。

悲しい事故を起こしてしまう前に、相談することから、始めましょう。

 

 

2013年3月12日 (火)

大切なのは、リズム♪

 

みなさんこんにちは。

今日の福岡県は、とってもぽかぽかしていて、気持ちがいいです。

通勤路にあるモクレンが、ちょうど満開で、真っ白な花を咲かせています。

 

4月に始まった生活能力講座が、室内の講義を今日で修了し、

あとは、外出を残すのみとなりました。

30名でスタートした二期メンバーも、退院していき、最終的に14名に。

(いいこととはいえ、空席の目立つ講義室は、なんとなくさみしいです)

 

残ったメンバーも、退院にむけて頑張っています。

今日のラスト講義で、この1年の講座を終えての感想を発表しました。

 

「人の意見が聞けるようになり、自分のことにあてはめて勉強になった」

「講義でアルコールや薬物依存症の怖さを知ることができた」

「自分自身の考え方が、少しずつ変わってきたのがわかった。

 何かいやなことがあったときでも、頭を切り替えられるようになってきた」

「もともと短気なところがあったが、そこに意識を向けることで、

 一呼吸おいて考えられるようになったと思う」 (一部抜粋)

 

晴れやかで、かつ、しみじみとした空気が漂っていました。

 

 

さて、そんな生活能力講座。

前回の講義で、退院後の生活について、大切なことを学びました。

 

アルコール依存症は、退院してからが勝負です。

入院中は、当然ながら「お酒が身近にない生活」に守られていますが、

退院後は、すぐそばにお酒がある社会の中で、生活しないといけません。

 

禁酒はそこまで難しくはないのですが、断酒(自らお酒を断つ)は、難しい。

難しい断酒を、継続していくために、もっとも大切なことのひとつ。

それは”生活のリズムを保つ”ことです。

 

なんだ、そんなこと?と思う方も多いとは思いますが、

生活リズムを意識して生活をしている人は、案外少ないのではないでしょうか。

 

でも、たとえばお正月や盆休みなどで少し長いお休みをとったあと、

体がだるかったり、職場に行くのが億劫だったりすることはないですか?

そんなときは、休日、ずっとゴロゴロして過ごしてたり、逆に遊びすぎたり

平日とは違った生活を、長時間送っていたから、という場合が多いものです。

 

退院後、何度かスリップ(再飲酒をしてしまう)をしたことのある人の話を聞くと、

「生活リズムがくずれたことが失敗につながった」ということがよく聞かれます。

 

たとえば、退院後、急に焦って仕事をはじめ、無理をしているうちに、

イライラや疲れ、ストレスなどがたまり、再飲酒に。

反対に、家に閉じこもって、テレビを見て寝て、だらだらと過ごしているうちに

夜眠れなくなり、ぼーっとして物事を悪いほうに考えてしまい、再飲酒に。

 

上の例をみても分かる通り

頑張りすぎても、動かなすぎても、リズムが保てなくなってしまいます。

飲酒欲求が高まる主な要素は「不安」「ストレス」「さびしさ」「不眠」など。

生活リズムがくるうことで、これらの要素が大きくなり、飲酒欲求もふくらみます。

 

逆に言えば、入院中は個人差はあるものの、しだいに飲酒欲求は低下します。

治療や、物理的にお酒と離れることができるから、という要因もありますが、

規則正しい生活リズムにより、体が元気になり、精神的にも安定するから。

 

退院後も、まずは一日の生活リズムの基盤をつくることに意識をおいて

 夜はきちんと睡眠をとる(人間は昼行性。ホルモンバランスを整えるため)。

 きちんと食事をとる(空腹はイライラや飲酒欲求を高めるので)。

 じっとせず、体を動かす(適度な疲労は、質の良い眠りに必要)。

 家に閉じこもらず、外に出る(一人でいると時間が経つのが遅く感じる)。

 

そのうえで、一週間のうちに、この日は断酒会にいく。この日はのんびり過ごす。

など、メリハリをつけることで、週の生活リズムをつくることが、大切なのです。

 

春は季節の変わり目で、体調をくずしやすい季節。

なんとなく不調が続く、という人も

一度、生活リズムについて振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

 

2012年12月14日 (金)

忘年会シーズンです

 

みなさんこんにちは。

年末、なにかと慌ただしい時期がやってきましたね。

 

そして、この時期の楽しみといえば、一年の労をねぎらう忘年会。

お酒を飲む機会が多い季節でもあります。

  

幹事をする人は、なにかと気を配ることも多く、大変かと思います。

お疲れさまです。

みんなの「ほっ^^」とタイムのために、あと少し、頑張りましょうね。

 

 

そんな幹事さんに、ひとつ、お願いがあります。

会がお開きになる前に、いま一度、一人ひとりに念押ししてほしいのです。

 

「くれぐれも、飲酒運転はしないでくださいね」

 

会が始まるまえ、お開きのあとに

帰りの交通機関を確認してもらえれば、なおよし!です。

 

場がしらけそう、と思われるかもしれませんが、

せっかくの楽しい忘年会も、だれか一人でも飲酒運転で事故をおこせば

後味がわるいどころの話では、済まされないものになります。

  

「すこしくらいなら運転しても・・・」

「酔っていないから大丈夫」

 

そんな雰囲気の人が、もし周りにいたとしたら、一声、かけてください。

「万一のことがあったら、大切な人が悲しみますよ」と。

 

実を言えば、啓発の”のぼり”やポスターよりも、

身近な人からの温かい声かけが、良心に届く、ずっと効果的な方法です。

 

忘年会に限らず、数人で集まってお酒を飲む機会があるたびに、

幹事の人が声をかける、お互いに声をかけあう、といったことを

慣例、習慣づけていってもらえれば、幸いです。 

 

 

軽い気持ちで、飲酒運転しようとしている人がいたら、読んでください。

 

たとえ、これまで事故をおこしたことがなかったとしても、

それが、今後も事故を起こさないことの保障にはなりません。

 

もし、あなたの大切な人が、ほかの誰かの飲酒運転により、

傷つけられてしまったら、あなたはその相手を許せるでしょうか?

 

バス、電車、タクシーで帰る。

代行運転をつかう。

家族の方にむかえにきてもらう。

帰宅方法が確保できないときは、飲まない勇気をもつ。

 

あなたの自覚が、不幸な事故を防止します。

みんなで笑って、よい新年をむかえましょう!

 

2012年10月 2日 (火)

飲酒運転撲滅推進条例施行にともなって

 

みなさんこんにちは。

全国で初の試み『福岡県飲酒運転撲滅運動推進に関する条例』が、

先の9月21日に施行されました。

 

この条例は、飲酒運転で摘発された人にアルコール依存症の検診を促がし、

5年以内に再度飲酒運転で摘発されれば、検診を義務付けるというものです。

 

この度、その検診を受けることができる県指定の医療機関として

医療法人十全会回生病院が認定されました。

 

 

福岡県の飲酒運転による人身事故件数は、減ってはきているものの

依然として多いのは確かで、県警の取り締まりによる摘発数も、後を絶ちません。

 

そんななか、福岡県民の飲酒運転撲滅に対する機運はとても高まっています。

県内で車を走らせれば、至るところで自治体や企業、市民団体による

「飲酒運転防止」を訴えるのぼりを見ることができますし、

アルコールを扱う居酒屋やラーメン屋などの飲食店に行けば

壁の張り紙や飲み物のメニュー表などで、注意書きを目にすることができます。

 

また、地元のラジオ局では、飲酒運転撲滅のための作戦として、

前日の飲酒運転事故速報を流し、私も通勤中に車内で聞くのが日課になっています。

 

ですが悲しいことに、事故ゼロの日が連続して3日も続くことが、ほとんどありません。。

報告するラジオパーソナリティの声のトーンにも、憤りややるせなさを感じます。

 

県内のどこかで、飲酒運転で事故を起こしている人がいるということは、

事故を起こさないにしても、警察につかまらないにしても、

なお飲酒運転をしている人が、その何倍、何十倍もいる、ということです。

 

 

このように、いくら罰則を厳しくしても、世間の目が厳しくなっても

飲酒運転をやめることができない人たちのなかには、アルコール依存症、

あるいはアルコール依存症予備軍の人が相当数含まれていると言われています。

 

条例では、検診の結果、アルコール依存症であると診断された場合、

その人は専門病院での治療が義務付けられます。

まずは根本から断って、飲酒運転を減らしていこうというのが、この条例のねらいです。

 

当院も、福岡県にある”アルコール依存症を専門に扱う病院”のひとつとして、

その責務をはたしていきたいと考えております。

 

もし、いまこのブログを見ている人で、自分のお酒の飲み方がおかしいと感じる人や

どうしても飲酒運転がやめられないという人は、条例にかかわらずとも、

一度、医療機関の受診をおすすめします。

 

そうではなく、普段はお酒を飲まなくても平気なんだけど、

軽い気持ちで「めんどうだし、ちょっとの距離だし、まいっか」と飲酒運転をした人が

まだ、どこかにいるならば(いないと信じたいですが)、、、、、

想像してみてください。

自分の大切な人が、だれかの飲酒運転事故によって亡くなってしまったら・・・?

 

たとえ過去に事故を起こしていなくとも、バレていなくとも、飲酒運転は犯罪です。

取り返しのつかない事故を起こす前に、社会的信用を失ってしまう前に、

今一度『飲酒運転は絶対にしない、させない!』を、心に誓いましょう。

 

 

2011年12月29日 (木)

今年もお世話になりました

 

みなさんこんにちは。

今日から正月休みという方も多いのではないでしょうか。

 

回生病院は、今日29日が仕事納めです。

(相談・面会につきましては、医療相談室にて受け付けております)

大掃除をすませた玄関に、お正月の注連飾りが設置されました。

いよいよ年末、おしせまってきたな、という感じがします。

 

今年は回生病院にとって、とても変化のある年でした。

 

3月に新・作業療法室が完成し、

5月には精神科・横山理恵先生が着任され、

7月には売店もリニューアル、など。

 

新しい試み、新しい人、新しい風。

こうした変化が、新しい実りにつながった年になりました。

  

みなさんにとっては、今年はどんな一年になりましたでしょうか。

 

 

 

年末年始は、お酒の誘惑の多い日が続きます。

くれぐれも、飲酒運転をされないよう、お気をつけ願います。

 

それでは、よいお年をお迎えください^^

 

2011年8月26日 (金)

8月25日

 

平成18年8月25日に福岡市で起きた飲酒運転死亡事故。

福岡市にある海の中道大橋で、飲酒運転をしていた男の乗用車が、

家族5人の乗った車に追突、幼い3人の命がうばわれました。

 

あれから5年。

世論は飲酒運転撲滅へと動き出しました。

道路交通法が改正され、罰則が強化されました。

その甲斐あって、飲酒運転事故は減少しています。

 

それでも、なくなってはいません。

ばかりか、福岡県は昨年、飲酒運転事故が全国で最悪になり

そして現在、大阪府と福岡県は、飲酒運転事故ワースト争いをしています。

 

 

福岡県警は、5年前のいたましい事故をうけて、毎月、事故の起きた25日を

『飲酒運転撲滅の日』として集中的な取締りを行っています。

 

昨日は、県内約80カ所で、大々的な一斉取締りを実施。

またも逮捕者が出たと、今朝の新聞記事にありました。

 

こんなときでさえ、飲んで運転する人がいるなんて。

そう思われた方も多いでしょう。

 

ある断酒会員さんが、断酒会の例会で、過去を振り返っていいました。

「飲んで運転すること自体がダメなのも分かっているのに

毎月25日にある検問、ひと月のたった1日ですら、我慢できなかった」

 

 

飲酒運転がなくならない理由のひとつ。

飲酒運転での検挙者の約半数が、

アルコール依存症の疑いがあるといわれています。

 

 もしもつかまれば、厳しい罰則がある

 社会的制裁を受け、仕事も失うかもしれない

 もしも事故を起こせば、自分やまわりの人の人生を壊すかもしれない

 分かっているのに、やめられない。

 

 飲んでないときは、代行運転やタクシーなどを使って帰ろうと思えるのに

 どうしても飲むと気が大きくなってしまい、飲酒運転をしてしまう。

 それが、やめたくても、どうしてもやめられない。

 

思い当たるふしがある方は、アルコール依存症である可能性があります。

 

そんな方は、あるいはご家族があてはまるという方は、勇気をもって、

近隣の保健所、全国の断酒会組織、専門医療機関に、相談してみてください。

回生病院でも、相談窓口をもうけています。

医療法人十全会回生病院<医療相談室> TEL 0940-32-2664)

 

 

いたましい事故を起こす前に。

あなたの、あなたの大切な人の人生を棒にふる前に。

 

 

2011年4月 8日 (金)

東日本大震災から4週間

 

東日本大震災が発生して、今日で一ヵ月がたちました。

 

いま、被災地で避難生活を余儀なくされていらっしゃる方々に、

心よりお見舞い申し上げますとともに、

お亡くなりになられた方、またご遺族の方々に対しまして、

お悔やみ申し上げます。

 

そして、いま、被災地で避難生活をしていたり、

大地震で大切な人をなくされたり、

被災地でなくても不自由な生活を強いられている方のなかには

アルコール依存症とたたかっている方もいらっしゃると思います。

 

いまは、とくに不安や悲しみ、絶望感など、

ストレスが大変たまりやすい時期になっていると思います。

強ストレス状態では、飲酒欲求もいつも以上に強く出やすいです。

 

・できるだけ、一人にならない

・断酒会の方はできるだけ、断酒仲間と連絡をとりあう

・2人でも3人でも構わないので、仲間と集い励ましあう

 

復興への道は、困難もあるかと思いますが、

必ず状況は好転します。

どうか、諦めないで、一歩ずつ、いっしょに前に進みましょう。

 

 

回生病院では、院内スタッフで義援金をもちより、

3月いっぱいで集まった額69,938円と、互助会から200,000円

あわせて269,938円を日本赤十字社に寄付させていただきました。

 

今後も、私たち一人ひとりにできることは何かを、

継続して考え、実行していきます。

  

                  医療法人十全会回生病院 職員一同

 

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